バカリズム原案・脚本の不思議なショートショートドラマ「ノンレムの窓」の第5弾が放映されましたね。その中で、森七菜演じる芸能界を夢見る野崎早苗の同級生・伊藤典子役を務めた小野花梨さんが、森七菜（野崎早苗役）に何度も「承認欲求」と言っていました。あまり聞かない言葉ですが、ドラマの中で、一生分の「承認欲求」と言う言葉を聞いたとSNSで話題でした。この「承認欲求」という言葉の意味や使い方について調査しました。
承認欲求とは？
「承認欲求」とは、アメリカの心理学者マズローの欲求5段階説を通じて理解される承認欲求のことを言います。
承認欲求の理論は、人間の基本的な欲求を5つの階層に分類したものです。他人から認められたい、自分を価値ある存在だと認めたいという欲求のことです。承認欲求は、人間の心理的なニーズの一つで、自己実現に向かうために必要なものです。
- 生理的欲求：食事や睡眠など、生存に必要な本能的な欲求
- 安全欲求：他者からの脅威なく安定した状況を求める欲求
- 所属と愛の欲求（社会的欲求）：集団に帰属し、他者からの愛情を求める欲求
- 承認欲求：他者からの認知や尊敬を得たい欲求
- 自己実現欲求：自己の能力を最大限に発揮し、目標を達成したい欲求
この5段階説は、一つの欲求が満たされると、より高次な階層の欲求が求められるという理論です。日本人は、生理的欲求と安全欲求はほぼ満たされているため、「所属と愛の欲求」から上の段階を求める人が多いと言われています。
承認欲求が強い人の特徴は？
承認欲求が強い人の特徴となります。自分のことや、周りの人で当てはまるかチェックしたいですね。
- 自己信頼が不足している
- 孤独感が強い傾向がある
- 自尊心が高い
- 気分が上がりやすい
- 注目を浴びたがる傾向がある
- 他者との比較によく走る
- 失敗を過度に恐れる傾向がある
- 他人を称賛することが少ない
- 自身を大げさに表現しようとする
- 他人の成功に対して強く嫉妬する
- 地位や学歴、役職などに過度にこだわる
芸能人は承認欲求が強い？
芸能人は、自分の才能や魅力を多くの人に見せることで、仕事や収入を得る世界です。そのため、芸能人になる人は、自分を目立たせたいという自己顕示欲や、自分を認めてもらいたいという承認欲求が強い人が多いと言われています。そのため、ドラマ「ノンレムの窓」で、芸能界を目指していた野崎さん（森七菜）に対して、同級生ののりちゃん（小野花梨）が「承認欲求の塊」と表現していましたね。
芸能人は承認欲求が高い理由は？
芸能人が「承認欲求」が高いと言われる理由は、以下のようなものが挙げられます。
- 芸能界の競争が激しい
芸能界の競争が激しいというのは、芸能人は常に他の芸能人と比較され、人気や実力を競わなければならないということです。芸能界は、新しい人材が次々と登場し、古い人材が淘汰されるというサバイバルの世界です。芸能人は、自分の存在や活動をアピールすることで、仕事のオファーやギャラを獲得しようとします。そのため、承認欲求が高まると考えられます。
承認欲求を使う時の注意点は？
「承認欲求」の塊という言葉は、承認欲求が強すぎて、自分の存在や魅力を必要以上にアピールしようとする人を揶揄する言葉です。
承認欲求の塊という言葉を使う時は、次のような場合があります。
- 自分の意見や思いを押し付ける人
- 自分の能力や才能を自慢する人
- 自分の写真や動画をSNSに頻繁に投稿する人
- 自分のスキャンダルや問題を話題にする人
これらの人は、自分を目立たせたいという自己顕示欲や、自分を認めてもらいたいという承認欲求が強い人と言えます。しかし、承認欲求が強すぎると、周囲からは自己中心的で迷惑な人と見られることが多く、反感を買うこともあります。そのため、承認欲求の塊という言葉は、そういった人に対して、皮肉や嫌味を込めて使われることがあります。
承認欲求の塊という言葉を使う時は、注意が必要です。相手に不快な思いをさせたり、人間関係にトラブルが起きたりする可能性があります。また、自分も承認欲求が強いということを自覚していないと、自分が承認欲求の塊と言われることもあるかもしれません。「ノンレムの窓」でが連呼していましたが、使う際には要注意ですね。
まとめ
バカリズム原案・脚本の「ノンレムの窓」で、「承認欲求」という言葉が沢山出てきました。地方の女子高生が、芸能界に入る際に、同級生から「承認欲求が強い」と連呼されていました。褒め言葉として使っていましたが、実際は、褒め言葉で使うことはあまりない言葉です。ドラマでおかしく表現していましたが、使い方を間違えないようにしたいですね。
